子どもの成長に感動(あっという間です)
毎日顔を合わせているせいか、日に日に子供が成長しているとは感じにくいかもしれません。案外、親の知らないところで過ごしている学校生活などをのぞくとハッとすることは多々あるのではないでしょうか。
親は子供の学校での生活ぶりをあまり知らないと思います。子どもの話から想像はつくものの、子どもたちにとって1日の三分の一を過ごす学校生活は、実に多くのドラマが展開しているのです。友達や集団行動のなかで、家庭ではできない多くの体験をしています。友達との付き合いで人間関係を築いたり、授業や人との出逢いを通して新しい知識や体験が面白いほど興味関心の引き金になったり。それぞれの場面で、子どもたちが何を考えどのように受け止めるかは様々ですが、日々成長していることは確かです。時には大きな喜びと自信、時には悲しい思いや悔しい思い。全てがかけがいのないドラマです。
例えば運動会、授業参観、お遊戯会、部活動の試合、サークル活動、習い事など、普段ではみることのできない子供の姿に熱い思いを抱いたことはありませんか。いつの間にか親の知らないところで、できなかったことができるようになっていたり、歯を食いしばりながら仲間と一生懸命頑張っているたくましい姿に感動したり。
親として頑張ってきたからこそ、この瞬間は感動的であるし育て甲斐があったというものでしょう。
と同時に、長い目で見て成長と共に「子どもの自立を認める」ことは親の役割だと思います。親の考えを強引に子どもに聞かせていると、自己判断力が形成されにくくなります。
中高校生が将来の進路について考えるときも、「自分の人生」として、個の力で色々な職種を調べたり、そのために高校や大学進学を考え、必要な分野について集中して勉強に臨んだり努力したりと、子どもの世界が始まるのです。
自分で決めたことはなかなか簡単には諦めませんが、他人の敷いたレールは自分に合わないと思った途端に逃げ出そうとします。責任転嫁で解決しようとすることも考えられます。
ここで社会人のお話をします。新入社員が、1か月もしないうちに退職届を出して離職したり、人間関係がうまくいかないとか、希望した仕事内容ではなかったと発言しているのを聞くと、「社会人として入社して必要とされる人間を目指す」のではなく、「自分が満足できる職場が第一優先」というのが少し残念な気もします。
自分で選んだ会社ではない、親が望んだ会社だからと親の責任にされてしまうのも寂しいものです。子どもが進学や就活をする際には、親としての意見は一つの選択肢として、自立する子どものためを思っての正しい情報と慎重なアドバイスが必要になります。
新入社員のセミナーで、「お給料を得ることは、会社に貢献して成立すべきものですが、未熟な時には会社が新入社員の将来性を買ってお給料が支給されます。仕事の上では先輩や上司にいろいろな指導をいただき、育ててもらっていることにも感謝し、一日も早く仕事を覚えて会社に貢献できるように頑張ってください。」の話をしました。後日、送付されてきたセミナーの感想レポートに、「給料はもらえて当たり前だと思っていたけど、確かに仕事も半人前なのに一人前のお給料をもらえるって有難いことだと思いました」とありました。
社会人になればいきなり会社の方針を理解し、協調性や責任感、時間の制約、マナーなど要求されるものが多く、適応できずに混乱する若者も少なくない時代ですが、小さいときから家計を支えるために頑張っている親への感謝の気持ちを是非育ててあげてください。
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