ブログを是非読んでください

こんにちは。TOKUNAKA-SUPPORTでは、私がどんなカウンセラーか興味を持っていただけるように、今後できるだけブログを更新していきます。

子どもの問題に限らず、新社会人や大学生、職場での人間関係に悩む大人からの相談も受け付けています。親が相談を申し込んで、子どもから相談を受けることもあります。子どもから悩みを聞き出せず、親としてどうしたらよいのか途方に暮れている場合は一度ご相談ください。

 まずは、電話相談でも結構です。その後対面方式でも構いません。

子ども自身の悩みは、一日の大半を過ごす学校生活を切り離して考えられないことが多いと思います。30年以上も教育現場で生徒や保護者の相談にのってきました。子どもと保護者が心身ともに健康な生活を送ることができるように真摯に努めてまいります。学校と家庭の両方の視点から、保護者に寄り添いサポートします。



 

家出女子高生からのSOS(No.1)

当時、担任していた高2女子生徒が仲の良い友人と二人(A子・B子)で家出をした時の話である。(まだ携帯電話が広く普及していないころ) 


  ある日、学校への欠席連絡もなく、朝のS.Tに2人の姿がない。 S.T後、職員室に戻って電話連絡簿を見ても家庭からの欠席連絡は入っていない。

  欠席の場合は、8時20分までに必ず学校に欠席連絡をすることになっているからである。 保護者に連絡を取ったところ、2人ともいつも通り家は出ているという。  


 この時は まだ二人が共に行動しているかの確認は取れていなかった。  空き時間(授業がなく職員室で仕事)に、学校周辺を探したが見つからない。 最寄りの駅周辺を探したが見つからない。


 1日中保護者と何度も連絡を取り合うが、新たな情報は得られず。夜まで連絡を待つことに。ここまでの経緯を学校は把握済み。 

  仕事を切り上げ夜9時過ぎに帰宅後、保護者からの連絡がないため、電話を入れる。 A子の家庭は飲食業を経営しており、お店が忙しくて本人が帰宅しているか確認できていないとのこと。特に心配している様子はない。 B子の家庭は父が公務員。母はパート勤めに出ている。  


 電話の向こうでは、B子の母親がどうしたらよいのか途方に暮れている。 部屋中に何か情報がないか、必死で探しているが特にないらしい。  

 夜の12時まで 何回か連絡を取り合うも一向に進展はない。電話中に本人から連絡が入るかもしれないと 話し中にならないように電話をする時間もタイミングも難しかった。

  B子の親は、明日の朝いちばんで警察に届けるとのことであった。  


 最近の二人の様子を振り返る。 A子とB子は、2人ともおっとりしたタイプで 特に悩んでいた様子はなかったように思う。  


 翌朝、帰宅していない二人の件を学校に報告。 B子の母から「昨夜は一睡もできず。今朝一番で警察に捜索願を提出した」とのこと。

  教職員で情報を共有できるように、先生方に2人の写真を確認してもらう。 A子は自転車通学、B子は電車通学であったため 電車通勤の先生方に協力を依頼し情報収集に必死だった。  


 昼間も夜も 泣き続けるB子の母親からの電話対応。 「あの子は今頃どこで何をしているのでしょうか」 「なぜこんなことになってしまったのでしょうか」 「私の何がいけなかったのでしょうか」 「もし娘の身に何かあったら 私はどうしたらよいのでしょうか」  


 こんなに親が心配していることを 当の本人は想像しているだろうか。 この日も彼女たちの情報を得ることはできなかった。   親の思いを受け止めても 何も自分にできることがない。

 「おかあさん、今は無事に帰ってくることだけを祈りましょう」 これが精いっぱいの言葉だった。  

 なかなか寝付けない。いつ連絡が入っても出かけられるように準備だけはしていた。 

  部活、校内の友人関係、最近の様子を必死で調べ、手がかりを探す。 2日経過し、3日目の授業後に教員10人が電車で1時間かけて名古屋駅に出向き周辺の捜索。 1時間、2時間、3時間・・・行きかう人の群れを追い続け、必死で二人を探すも見つからず。  

 学校に報告したのち、無言で帰りの電車に乗り込み、車窓をながめて思ったこと。 

 「1日も早く無事に帰ってきて。みんな心配してるよ。」 

 「どこにいるの 話を聞くから 帰っておいで」 

 「どうか2人を 守ってください」 先生方も疲れ切っている様子。担任として申し訳ない気持ち。  


 いったん学校に戻った後、夜8時半過ぎに家庭訪問をする。 A子の親はお店の仕事で 落ち着いて話もできない状態であったが、捜索の報告だけをして失礼する。 あまり娘の家出に対して驚きもせず、「そのうち帰ってきますよ」と逆になぐさめられてしまった。 どうして平気でいられるのだろうかと疑問に思う。  


 家庭によってこんなにも対応が違うのか 驚く。 続いてB子の自宅へ。 (ブログが長くなるので、明日の午後 No.2を投稿予定です)  

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