通知表を深く読み取る
1学期が終りました。
終業式には通知表が返ってきました。
各教科の評価はもちろん、先生からのコメントは大変気になるところです。
小学校でも5段階があった時代は懐かしいものとなりました。
中学校や高校では5段階評価です。
中学校の評価は、高校入試の内申書として重要な意味を持ちます。
また、高校の評価は大学進学の際に、推薦入試希望者の校内選考の資料となります。
大学進学の調査書としてもA、B、C・・・の段階別評価がされます。
中学校では、5段階評価の人数割合が決められているため、成績順位の基準が重視されます。
高校では、5段階評価の平均値の基準はありますが、
クラスやコースで成績の分布により
優秀な生徒が多ければ「5」の数が増えることもあるし、
その代わりに「4」の数が減り
平均的な「3」の人数が極端に増えることもあります。
教科担任の評価、教科会議を通して成績が付きます。
中学校まで良い評価だったのに、高校に入学したら今まで取ったこともない通知表の」数字を見てびっくりすることもあると思います。
高校は義務教育ではないので、
その学校の教科の評価基準をクリアできない場合は、
落第点の 赤点(以前は評価の数値の下に下線が引かれていたため赤座布団ともいわれていた) がつきます。
追試、追認考査などで再挑戦の機会はありますが、クリアできなければ単位不認定となり進級が危ぶまれ、留年になりかねません。
(学校によってシステムが異なります)
さて、評価のつけ方ですが、 中学校も高校もテストの点数だけで評価はしません。
たとえば、定期考査(評価の割合が多い)
提出物の状況
授業中の態度
実習レポート点など
さまざまな評価資料から総合的に評価されます。
また、小学校~高等学校まで、
今では観点別評価から、各教科で
「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む態度」
の3観点から評価されるようになっています。
*テストの点数が良いのに評価が低いと保護者からクレームがついた時、 学校の先生もきちんと説明できる評価資料を作成しているので、その資料をもとに 保護者に説明します。
(疑問に思ったら 学校に問い合わせて説明を受けることも大事)
高校の通知表ともなると、保護者は自分の子供の成績についてあまり興味を持たなくなるのでしょうか。
「本人がやるしかないから・・・」
「高校の事はあまりよくわからないから、赤点でなければいいかと・・・」
そう話される親も少なくはありません。
*通知表の担任コメントは、小学校~高校まで親は一番気にしませんか?
高校の通知表の場合は、
評価のほかに出欠状況や成績順位(●位/〇人中)など、PCでプリントアウトされる学校が多く、コメントは担任の手書きです。 (これも学校によって様々です)
担任の先生にもよりますが、何もコメントなしの先生から、生徒一人ひとりに一生懸命コメントを書く先生・・いろいろです。
終業式前には、クラス40名分のコメントは、1人5分でも軽く3時間以上かかります。
学期の節目として、成績が振るわなかった生徒のコメントには
「1学期を振り返り、一つひとつの課題に前向きに取り組み、2学期に期待しています」とか、
文字として読み返す度に力が湧くコメントを心がけます。
欠席ゼロの皆勤賞は素晴らしいことで、必ずほめたたえます。
成績だけでなく、1学期を通して本人が頑張ったことが書いてあると、本人だけでなく保護者の方も喜ぶと思います。
学校での保護者会ではなかなか先生に聞けないこともあると思いますが、
担任の先生は、校内では保護者の役割を果たします。
心配なことなどがあれば相談されることは構わないと思います。
(ただし、子どもと担任の先生との人間関係での相談が近年多いので、状況は異なります)
そんな方は一度ご相談ください。)
今回は通知表についてのブログでした。
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